月下天使!

私の本棚には直木賞作家の高橋克彦先生の本が並んでいて、私の貴重な
ライブラリーになっています。拙宅に分散されたいくつかの本棚の先生の
著書だけをあらためて一つずつ数えてみて驚きました。同じ作家の蔵書の
中では一番多く、なんと百冊以上になっています!私が蒐集したのではなく、
いつの間にか自然に増えてライブラリーになってしまったような感じなのです。
 
と、言うのは先生から新刊本が出る度に恵贈されるからなので、いつも大変
ありがたく感謝しながら拝読しています。この度、その蔵書に新たな一冊が
加わりました。「月下天使ドールズ」角川書店刊です。何か不思議なタイトル
で、夜一晩しか咲かない儚い純白の花として有名な月下美人を連想しました。
 
この単行本は先生好みのハードカバーで、既に頂いている「ドールズ闇から
来た少女」と「ドールズ闇から招く声」等のシリーズになります。私の読書の
癖で仰向けに寝転んで読むためにハードカバーの本は持ち上げていると重
くて手が疲れるのですが、書物としての存在感や質感が、いいな、と私も思う。
 
主人公の月岡怜という少女は江戸時代の泉目吉という生人形師が転生した
二重人格のような興味深い設定で、金森聖夜という謎めいた美人や仲間達
の個性も各々面白く楽しい仲間だ。それにしても子供の怜は大人達といつも
行動を共にしているが小学校は休みなのか?と余計な事が気がかりになる。
 
その小学校での立てこもり人質事件やオーブ、心霊写真、狐憑き、神秘学
悪魔学、エクソシスト等の文字や箱神という謎に魅了されながら読み進み、
ミステリー、ホラー、サスペンス、オカルトが融合している物語で、デジャヴ
(既視感)のような異次元超時空間に彷徨う物語後半に驚嘆し、月下天使
と題名付けられた意味がわかる作品の後半でした。ヒントは月下美人です。
 
先生と同じ年齢で興味の対象も似ているせいか共感するところが多く大ファ
ンです。懐かしいオールディズのポップミュージックやタバコとコーヒーとポー
クカツ等について語る台詞もあり、先生自身のお人柄を感じさせて楽しい。
盛岡市と関係がなくても、団塊世代は物語の仲間になっている感じなのです。
 
以前、先生の小説「刻謎宮」連載のイラストや「鬼九郎」シリーズなどの文庫
カバーイラストを描かせていただき、更に私の画文集「怪物伝説」に推薦文
も書いていただき、時々プライベートなメールもいただき光栄に思っています。
book
画像は1997年白夜書房刊の不二本蒼生・画文集「怪物伝説」の表紙です。
Copyright (C) AoiFujimoto. All rights reserved.
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aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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