水墨画!

水墨画といえば墨一色の絵ですが、「墨に五彩あり」と云われているように、
この墨の黒色に多様な色感がある事に最近描いてみて感動しました。五彩
は五つの色の意味ではなく、いろいろな色、色とりどり等、多くの色で彩った
という程度の大雑把な意味だそうです。墨色の黒から灰色と白までの無彩色
ですが、当然、鮮やかな色味の彩度は無いかわりに、和紙に描かれた墨色
の滲みやボカシなどの濃淡だけでカラフルな色材以上に多様な色調が表現
でき、鑑賞者の見識で豊かな和風の色感を味わう事ができると思いました。
 
この試みは私も所属している東京イラストレーターズ・ソサエティ主催の展覧
会で来年3月25日から31日まで松屋銀座の七階画廊で開明墨汁株式会社
の協賛で「墨一色展」が開催されるための出品作なのです。開明墨汁より
ご提供いただいた墨汁、青墨、茶墨などを用いて私は扇子用和紙に私流の
青龍と白虎の絵をそれぞれ二点制作しましたが、扇子になるのが楽しみです。
 
制作中も墨の芳香を堪能しながら水で薄めた花仙青墨液で青龍を花仙茶
墨液で白虎を描き、署名はまんが墨汁で書き、その墨色の書き味や色調、
線の滲み具合などの違いに感応いたしました。和紙に水を含ませて薄墨を
垂らしこみ偶然性に満ち溢れた滲みによる雲彩のようなマーブリング効果
を絵の両端に生かした。古雅な深い味わいのある墨の色調はとても良く、
書き味も気に入りました。私はカラフルで無国籍風な絵を志向していますが、
これが良い機会になり、今後も和風の水墨画を描いてみたいと思いました。
 
sumie
「青龍と白虎」 Copyright (C)2008AoiFujimoto. All rights reserved.
来春の展覧会で扇子になった絵の墨色をご覧いただければ幸いです。
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aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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