絵は縁起物!

絵を所有される人はどのような理由から求めるのでしょうか。絵を身近に
眺めていたいからか、あるいは、投資のためでしょうか。昔、知人の絵の
蒐集家がいった言葉を思い出します。「絵は縁起物だから、絵を購入する
際は潔く」と言いながら絵の代金を払っておられた。最初、この言葉を聞
いた時に絵は美術品だと思っているので意味が理解できませんでした。
 
絵は縁起物とは?正月のしめ飾りや門松、神仏の参詣人に売られる熊手
や達磨などの縁起を祝う品物と同じなのかと少し驚いたのです。縁起とは、
物事の吉凶の前兆、きざし、前ぶれであり、縁起を祝うと云われるように
良い事があるようにと祝い祈る、という意味もあります。そして、絵を所有
する事によって吉事を願うという意味もあるのだろうか、と思ってしまった。
絵は縁起物と考えるのは、その絵が自分好みだから所有したいのであり、
更に意味のある護符(お守り)の様な物なのだと新たに認識したのでした。
 
運用を目的に購入される人は値上がりを待って売却するため絵に愛着が
あるよりも、一時の間に合わせに所蔵して絵を納戸や倉庫などに保管し、
毎日眺めて楽しむ事は無いだろうと思います。利殖が良くないと言ってい
るのではないのですが、やはり、絵は本当に気に入って購入するべきだろ
うと思っています。絵は単なる空いた壁の飾りなどではなく、所有者の思い
入れや願望などが反映しているものではないだろうかと思うようになった。
 
それからは、美術として制作するだけではなく神秘的な想念を込めるよう
にして描くようになりました。私が開運縁起絵や風水画などを描いている
のも、その様な思考結果からなのです。拙作の大作「雲龍不二」を以前か
ら所望されている85才のFさんの言葉、「あの絵を観ていると生きる意欲
が湧いてくる。」めったに描けない大きな代表作なので手放したくはないの
ですが、この一言に絵は縁起物であるのだなと納得し、確信しています。
 
2000
「雲龍不二」F80号 
Copyright (C)1998AoiFujimoto. All rights reserved.
 
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aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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