水墨飛龍!

初夢で見たイメージを今月初めにパソコンで既に描いたのですが、展示用
に大きく描きたい画題だったので、再び手描きしました。もっと大きな屏風
や襖絵や掛け軸などの滲みが表現できる画仙紙に描けたらと思っていまし
たが、保管や運送等を考慮して以前から持っていた額縁に用紙サイズを
合わせ特厚口の60X90センチの紙に今月少しずつ描き進めていました。
 
実は、TIS企画展の参加出品作のために開明墨汁から頂いた花仙「青墨」
と「茶墨」が余っていたので、今まで描く機会の無い水墨画を試みた訳です。
青墨は松煙墨、茶墨は油煙墨という墨の種類だそうですが、墨色にも色々
あり、水墨画は墨一色で描く表現で描き直しがきかないのですが、深遠な
濃淡の味わい深い技法だと再認識いたしました。水をたっぷり含ませた紙
に滲む墨の不思議な美しさと水気の枯れた渇筆で紙の微妙な質感を捉え
る墨の醍醐味を楽しみながら肉筆画ならではの体力勝負で描き上げました。
 
水墨画は色彩が無くて黒色だけの表現で地味ですが、飛龍の部分は青墨
で背景の部分は茶墨などと部分的に描き分けてみました。微妙な墨色の違
いは原画でご覧いただければ一目瞭然なのですが、写真画像では識別が
困難で残念です。墨色だけの水墨画は色彩を駆使した絵と違い、幽玄な独
特の雰囲気があります。金箔の光りを散らしながら天翔る龍に同行するよう
に飛び交う霊魂の夢イメージ景色を緻密な筆致の重厚な意図で筆を重ねた。
 
屏風と扇子や巻物などは小さくして保管や運送できる点が魅力で、それら
の巨大な日本画作品も描きたいと願っています。水墨画を好きになりそう!
 
「水墨飛龍」  Copyright (C)2009 AoiFujimoto. All Rights Reserved.

aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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