絵の価値!

春一番が吹き荒れて花粉が撒き散らされたのか急に目が痒く涙目になり、
鼻もぐずつき、ついに今年も花粉症になってしまったようです。その不快で
ウルウルした目を擦りながら、絵の価値は自分の好みの絵であるか、そう
でないかの好き嫌いの問題なのか、などと絵の良し悪し等を考えていた。
 
実は、ずいぶん昔に描いた私にとって好みでない旧作が保管してあったの
ですが、その古いF8号キャンバスの絵をブラックジェッソで塗りつぶした後
で、真っ黒の画面を凝視しながら新たな画題に取り組んでいたのでした。
 
体調不良の身体なのですが、心は既成概念にとらわれずに自由で開放的
な考え方で制作したいと思いつゝ、画面を見ていると飛び立つ様な音がして
カジュアル気分のスニーカーがEscape!と叫ぶインスピレーションが暗黒
の画面に浮かんできました。これが絵を描く私のいつものイントロ感覚で、
何かに示唆を与えられて描かされているような受動的な発想法なのです。
 
イラストレーションの場合、クライアントの注文を聞いているうちに自然と絵
のイメージが脳裏に浮かんできたのですが、その習性のためかアートでも
何かからの絵を描く衝動に突き動かされているようで、そのようにして絵画
制作する事が多くなった。紙は湿気と乾燥の影響を受けてカビやシミ等が
できやすく保存が難しいので、キャンバスに色褪せしない絵の具で描いて、
気に入った絵は心の励みとして部屋に飾って眺め楽しむようにしています。
 
心豊かになる絵は所有し飾る楽しみがあり、しかも、美術は心や精神の真
髄になり、身近に所有する喜びもひとしおです。金のインゴットや、現金は
所有する喜びはありますが、お金等は富を表現する数字でしかありません。
 
さらに、金銭的な価値でも50年以上で考えると貨幣価値は次第に下がり、
自動車や不動産なども使用していると減価償却し価値が下がってきますが、
美術品や骨董品の場合は使用し古くても価値が減らない点が素晴らしく、
優れた美術品の長期的価値はその評価が下がらなければ目減りしない。
 
現金、金、証券、商品先物取引、外国為替FX、不動産、宝石など、資産に
も様々ありますが、自分にとって心を満たしてくれる本当に大事な一点は
50年経っても色褪せない美術作品なので、価値ある絵を描きたいと願う。
 

「自由」 Copyright (C)2009 AoiFujimoto. All Rights Reserved.
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aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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