3月8日に「焼酎ラベルのデザイン!」と題してブログに書いたその後
の経過です。当初は胴ラベルだけ依頼されたと思い、胴ラベルは完成
し、焼酎の発売を待っていましたが、まだ完了してなかったようです。
その直後、東日本大震災があり、しばらく蔵元との連絡がなかったの
で気になっていたところ、9月6日にその焼酎の肩ラベルデザインをメ
ールで依頼された。肩ラベルの真ん中に芋の文字を入れる注文でした。
直ぐに文字と色のシンプルなデザイン3点の肩ラベルを制作し送信しま
したが、9月12日長野県の蔵元の担当者が千葉県の拙宅へ打ち合わせ
に来られた。肩ラベルに胴ラベルと同じようなイラストの追加を要望
され、蔵元名の文字は不要との事で赤系と青系の2点に描き直しました。
肩ラベルの形は蔵元の佐久から眺めた浅間山のシルエットです。胴ラ
ベルにも具象的な浅間山を赤系で描き、その上は青空の絵なので、そ
の視線の上に続く肩ラベルは青系が相応しいと私は考えた。でも、胴
ラベルの大部分は赤系で、その色味の肩ラベルも制作し送信しました。
肩ラベルの形は他に雲形も考えましたが、胴ラベルの赤い浅間山の上
に配される雲形の肩ラベルは浅間山の噴煙に思えるので、噴火のイメ
ージはこの災害などの時期に相応しくないと事前に諦め、胴ラベルの
浅間山に準じて山の形としました。青系には原料の芋であるジャガイ
モ皮色の黄金千貫を、赤系には焼酎名「古代の滴」から竪穴住居とマ
ンモスと土器など佐久出土物の絵に古代縄文の野生的息吹を、精緻な
タッチで表現しました。今は依頼主のご検討を待っているところです。
12日の打ち合わせで次の新たなラベルも依頼され、今度は胴と肩のラ
ベルをセットにデザインしポップなイラストに描き今朝送信しました。
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