水神!

今、住んでいる地域に東京から転居して30年経ちますが、
その間に雑木林と牧場が点在する田園風景はあまり変わっていない。

以前、犬を飼っていた頃に早朝と夕方
近くの農道を愛犬を連れて毎日散歩していました。
歩いていると前方に大蛇が道を横切っているのでドキッとした!
よくよく見ると畑のスプリンクラー用の太いホースでした。
ここも太古にはあのくらいの大蛇はいたかもと妄想にふける。

乾燥した台地に生活しているので風流な水辺が恋しく、
拙宅に小さな池を作り金魚や鯉を飼っています。
それで、時々鯉が跳ねて池から飛び出るのを防ぐため
池の全面をテグスのような糸で作られたネットをかぶせている。

ある日、そのネットに青大将が絡まって身動き出来ずにいた。
たぶん、池の魚を食べにきたのだろうが、
蛇の頭をそっと掴んで、絡まるネット部分をハサミで切り取り、
網の切れ端を蛇から外して、近くの雑木林へ逃がした。

蛇は不気味な生き物と嫌われていますが、
目を含めて全身の全てが脱皮するところから
治癒力と再生や旺盛な生命力の象徴となり
神秘的で美しい印象があります。

くねくねと曲がって流れる川も蛇の姿を連想させ、
水に棲む蛇は水中の異界の水神とみなされている。
湖や川や淵などの中にある現世と異なる異次元世界の伝承から、
様々な湖の主の伝説もあります。

白い大蛇が湖をこちらに向かって近づいて来る
再生と幸運の訪れをイメージいたしました。
富士山は現実の風景ではなく、日本の自然を表現したつもり
宇宙や自然は宗教と無関係な神のように思えます。

人間にはどうにもできない畏怖すべき森羅万象の存在に
大震災からの再生と自然を守りたいとの魂を込めた祈りで
絵を描いています。最新作「水神」ご高覧いただければ幸いです。


The Lord of a lake,Copyright(C)2012 AoiFujimoto. All Rights Reserved.

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aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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