チェスのナイト!

歳末に 黒白つける 仕事かな

あわただしくも寒々しい師走となりました。

気忙しさの中で何かを見た時の連想で

若い頃の日々を一瞬思い出しています。

 

1975年頃に東京都昭島の米軍ハウスに住んでいましたが、

親しくしていた隣家のゲイリーさんにチェスに誘われ

年の瀬の今ごろ初めてチェスをしました。

 

平面的五角形の将棋と異なりチェスの駒は様々な立体で

特に馬の頭のナイトは騎馬戦士のイメージで

チェス駒の中で一番好きなフォルムです。

 

将棋の桂馬は前2方向にしか進めないのに、

ナイトは、L字型に上下左右に2マス進み

そこから垂直に1マスの位置の

味方の駒の居ないマスに動くことができ、

動く際に他の駒を飛び越えて移動できる駒です。

 

と、言ってもゲームのルールは

ゲイリーさんの英語説明がわからないので、

西洋将棋だろうといい加減な解釈をして

おまけに当時はキャスリングも知らなかったから

駒どうしの移動をインチキされたと勘違いしたり

結局うやむやのうちに毎回負かされていました。

 

そのようなわけで、人と対戦するゲームを避けていたのですが、

最近パソコンに付属されているゲームのチェス(Chess Titans)を

コンピュータ相手に時々楽しむようになりました。

 

人間のほうがコンピュータより上の存在だと思いたいのですが、

ゲームにおいてはコンピュータは人間より強くなり

人間はコンピュータに勝てなくなっているようです。

 

人間とコンピュータが対局し世界的に知られているのは

1997年に行われた、IBMのスーパーコンピュータDeep Blueは

世界のチェス王者ゲイリー・カスパロフ氏に勝っています。

 

私はコンピュータ相手に負けを気楽に味わっていますが、

攻められている時にマシンに人間のような意識を感じてしまい

敗北感よりも、その差し手に驚嘆するばかりです。

 

黒と白のナイトを描きながらアートについて思うに

黒白をつけるとか、黒白を争う等という言葉がありますが、

アートは学術研究のようなもので黒白をつけられる仕事ではなく

チェックメイトの決めセリフも言えない灰色世界だと痛感します。

 

馬絵シリーズの拙作ですが、ご高覧いただければ幸いです。

Knight

Knight,Copyright(C)2012 AoiFujimoto. All Rights Reserved.

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aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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