春の味

このところの桜吹雪が舞う爛漫の風情にめまいがしそうだ。様々な花が一斉に咲き乱れだし園芸好きな妻は小さな庭の草花の手入れに余念がない。春は好きだが花粉症なので毎年ちょっと憂鬱になる。しかし、今年はなぜか症状は軽くほとんど困らなかった。加齢ごとに花粉に対しての免疫力が改善されているのか、それともアレルギー過敏症が鈍感になってきているのかと思った。

フキノトウやタケノコなども食卓にでるようになり、フキノトウは天ぷらなどでいただくがアクが強くて食後に決まって私は腹痛になり苦手だ。タケノコは独特の歯ごたえの食感や、姫皮や筍衣(すんい)といわれる先端部分が美味しい。

ありがたい事に知人の好意でタケノコ掘りをさせていただいた。地上に穂先が出ているのを見つけるのは簡単だが、隠れて地上にでる寸前の柔らかいタケノコを見つけるのは竹林に積もった枯れ笹の上を普通に歩くだけでは難しい。注意深くわずかに盛り上がったあたりを足などで探ると硬い手ごたえがあり、手で腐葉土を掻き分けると隆起した根や小さな穂先に突き当たり、一つ見つけることができると周囲を同じようにして続けて見つけることができた。

時間が経つとアクやエグミが増すので掘り出したばかりの新鮮なタケノコを妻はさっそくご近所にお配りして、すぐに表皮のついたままの筍を流水で洗い鍋に入れてアク抜きのコメヌカも加えて茹で、夕食に家族と共にタケノコご飯としていただいた。食べ物の事など書ける平和を噛み締めながら旬の味覚を味わうと穏やかな春の味がした。

2014.4.10
2014.4.10,Copyright(C)2014 AoiFujimoto. All Rights Reserved.

広告

aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
カテゴリー: グルメ パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中