竜魚

龍よ水を呼べ!と雨乞いしたくなるほど関東は連日の日照り続きで残暑厳しく爽やかな滝など眺めたくなる。そういえば滝という漢字をあらためて見ると水を表わすサンズイに竜で、鯉が竜に変身した鯉の滝登りを連想し、登龍門を思い出した。

登龍門とは、中国山西省の黄河上流にある流れの急な龍門という河を登りきった鯉は龍になるという伝説になぞらえて立身出世のための関門という意味で、鯉の滝登りとも言われ強い生命力のある鯉は昇鯉(しょうり)の語呂にあわせた勝利、難関突破と商売繁盛、夫婦鯉は子孫繁栄の縁起物とされている。

その縁起物の鯉の滝登りは滝の落下する流れに逆らって泳ぎ登る鯉の絵であるが、鯉が急流は登るかもしれないが垂直の滝も登ることが事実かどうかは知らない。拙宅の小池で金魚を従えて泳ぐ鯉はのんびりしていてそのような超現実的な力強さは感じられないからだが、絵画の使命は、非現実を視覚化することだと考えている小生には龍の絵を描いていて鯉が竜に変身する中間の幻影が胸裏にあった。

「竜魚」デジタル制作 サイズA4 2014年8月制作

竜魚 DragonFish

2014.DragonFish,Copyright(C)2014 AoiFujimoto. All Rights Reserved.

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aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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