ないしょ!

フゥー、シャーッ、ヴャー!異様な声で猫たちが庭に面した窓辺に駆け寄り騒いでいる。何事かと仕事の手を止めチラッと外を見ると見慣れない一匹の野良猫が雨の中を餌をあさりに来ていた。つい可哀想とつぶやき、妻も意地悪しちゃだめと威嚇を制止させるが家猫たちは窓から離れず落ち着かない様子だ。以前から妻は自宅の花壇に残飯や生ゴミを捨てているので夜行性の動物や早朝に鳥が来て食べるのか翌朝に庭に出て見ると無くなっている。

野良で生まれても死を本能的に恐れ、生き続けることを望む。死ねば全ては物でしかないのだから、生きていることは奇跡的なことで素晴らしいと思う。野良猫は食べ物を探しながら過酷な環境で生きるため寿命が短い。それに比べて飼い猫は食べ物を与えられ危険の少ない環境で生きるため寿命は長い。飼い猫を家から外へ出すことは自由を与えるように思い違いされているが野良猫と同じ様になり、夜に車に轢かれたり猫嫌いな人に迷惑をかけ虐待される危険があり、真に猫を愛するなら飼い猫は去勢と避妊手術をして外に出さず室内飼いすることが原則だと思う。

野良猫に餌を与えるのはよくないといわれているが、飼われず健気に生きる姿を見ると生きることの哀れも感じて動物愛護の気持ちになる。飼い猫は会社員で野良猫は自由業のように思え、人様のお情けで生きられる自由業の我が身が共感する。それで自分さえ良ければと無視して見殺しにするようなこともできず、自分と共に他の生き物もできるだけ幸せに生きられるようにと願う。生きることは食べることで、食べられるうちは何とか生きられるので食べ物を施す。自宅の庭で花壇の肥料と称して遠慮がちに餌を置いているのはご近所には内緒にしている。 http://line.me/S/sticker/1085098

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aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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