悪夢のような出来事

それはとんでもない三日間だった。先月末に家族で出かけイタリアンレストランで楽しくランチをした後にショッピングモールで家族の用事を済ませた。楽しみ尽きて悲しみ来たるというのか夕方帰路途中の車内振動のたびに突き上げるようなミゾオチの違和感に気が付いた。それから自宅に着き夕食時に全く食欲がなく、鬼の霍乱か普段は食欲旺盛で風邪をひくことも胃が痛むこともなかったのに胃痛がしてきた。しかたがないので薬箱から胃薬を探そうと屈んだ瞬間に吐き気がし、胃中のものが逆流してきたので慌てて口を両手で押さえながらトイレに駆け込んだ。

尾籠な話で申し訳ないが、全身から一気に冷や汗が噴出し、涙と鼻汁も垂れ流しながら便器の中へ激しく嘔吐した。次から次へと何度も吐き出る異様な黒い液体を見ながら毒殺される苦しみとはこのような感じだろうかと馬鹿な想像までしてしまった。食中毒だったのだろうか、黒い吐しゃ物はランチで私だけが食べたイカ墨パスタのイカ墨で、一皿のイカ墨がこれほど大量になるのかと驚くほど、その後は尻からも流れ出て便器に屈んだり座ったり口と尻から交互に出し続け消化器管の中から黒い液体がすっかり抜け出るのに2日ほどかかった。

消化器の中が空になっても食欲は無く水だけ飲み用事が無い時はベッドに横になっていた。微熱はあったが頭痛などなく短時間でもすぐ眠れ、絶食し休養した分は体が軽くなり頭の中もすっきりしたような気分がした。日常の買い物などで車の運転をしていても脱力状態だったので駐車場でシートを倒して休んだりしていた。3日めあたりから体調が回復しヨーグルトやリゾットなどを食べられるようになった。その回復期に最近オープンしたばかりの日帰り天然温泉に浸かりながら悪夢のような出来事を思い出していた。

ミッドナイト・ミートトレイン「血の本シリーズ」 クライヴ・バーカー著 集英社文庫1987年(昭和62年) 40才の時のカバーイラスト1987horror1

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aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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