楽あれば苦あり

楽あれば苦ありだ。五月の連休中はタケノコ掘りや温泉などのドライブを家族で楽しんでいた。そして部屋の模様替えをしていた次男が突然に無線ルーターを意気揚々と買ってきたので驚いた。彼は家中ネットが使えるようにしたかったのだろう。Wi-Fi電波を三階建てにも飛ばせる強力な機器だよと喜色満面で言う。で、さっそく一階の光ルーターに繋いでみると二階の部屋によっては電波の届き難いところもある。ネットで調べてみると大きく複雑な構造の家屋の場合は無線LAN中継器も必要らしく息子は落胆した。しかたがないので今度は私が中継器を購入するはめになり二階の壁に設置したところ大丈夫だったようで、息子は予てからの予定通りルンルン気分で海外旅行に出かけてしまった。だが、壁に取付けたWi-Fi親機を見た妻からは黒い虫のようで目障りだと言われた。確かに短いアンテナ三本が突き出ていて異様な形だが、LTE通信量の制限があるスマホなどは自宅でもWi-Fiネットが使え便利になった。

その後17日早朝に飼い猫ラブコが老衰で逝ってしまった。よろよろ歩きながらも近年なんとか健気に生きていたので夜も起きて好物のミンチチキンを与えていたのだが、ヨダレやオシッコを垂らし両目は目脂で塞がり、ついには口元に水を近付けても飲むのがやっとの状態になり、最後の四日間は何も口にしないようになった。高齢なので人為的に点滴で無理に生かすのも可哀想になり見るのは辛かったが自然に任せた。彼女は2001年に家に自分から入ってきた野良猫だった。当時は飼い猫のタマヨ一匹が家にいたのだがラブコはその家猫も恐れず家の中で天真爛漫に振舞っていた。普通の猫は水場を嫌うが、私が風呂へ入るとバスタブの上に飛び乗り湯を飲むので驚いた。さらに他の猫は掃除機の音を怖がるのに妻が掃除機をかけていると自分の身体にもグルーミングしろとばかりにその前に転げまわって喜ぶ陽気な猫だった。たぶん16年間の生涯だったのだろうと思うが、人間の年齢に換算すると80歳くらいだろうか。つい先日やはり飼い猫を亡くした長男から「がんばったね!安らかに休んでねラブコありがとう。」というお悔やみのLINEメッセージをもらった時には辛さが堰を切ったように込み上げて滂沱の涙に心が流されそうになった。その後ペットロス症候群というのだろうかショックで無為徒食の日々がむなしく過ぎていく。合掌

CRY!

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aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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