へこむ!

いままで私の傍にいつも居た老猫が亡くなった喪失感からか、妙に気になることが立て続けに起きてしまった。その初めは家の前に並んだ生垣の木が並んで二本とも枯れてポッカリ大きな隙間ができてしまい、縁起が悪いと妻が言い出した。仕方がないので近くのホームセンターで苗木を買ってその部分に植えたが生垣として塞がる大きさになるまで年月がかかりそうだ。なぜ急にそこだけ枯れてしまったのかわからない。それから茶碗が二つ割れてしまった。食器洗いをしている途中で滑って落とし割れたのだが、これは私の不注意からだろう。さらなる異変として、唐突に私の奥歯の左下に並ぶ銀歯二本ともが抜け落ち、歯科医に通院するはめになった。

 

まさに歯の抜けたような寂しい気分だ。なぜか歯茎に埋め込まれた金属の土台棒が二本とも折れてしまったようで、その土台から作り直してもらった。レントゲンを撮り歯茎の型を取ったりして歯科治療椅子の私は為されるがままの俎板の鯉でお任せするしかない。新しい土台棒が埋め込まれ、一週間後にいよいよ土台に被せ物をする段階まで進んだ。歯科医が手鏡を見せてくれたが、今までの銀歯と異なりセラミックで白い歯のように見える。そのセラミックを時間をかけて何度も削り噛み合わせを修正し、それでも合わないようなので噛み合う上の奥歯まで削り修正していた。修正に時間がかかったのに納得いかないようで接着せず次回までセラミックを土台に嵌め込んでおくだけの仮処置にされた。

 

そのまま帰宅して食事をしていると突然ガキッと異物感がした。口の中の食物を手のひらに出してみると小さな歯の欠片があった。やれやれ私の歯はボロボロだな今度はどの歯が欠けたのかと落胆しながら洗面所の鏡で口の中を見ると、件のセラミックが無く土台の金属棒がむき出しになっている。慌てて歯科医に電話し、食事中にセラミックが割れて大部分を食べてしまったかも知れないと知らせた。歯科医からは型はあるから作り直しできるので大丈夫だよと言われたが、丁寧に削り過ぎてセラミックの被せ物が薄くなりすぎて割れたのかもしれない。なんだかガックリ気落ちし、へこむこの頃であった。

Dent!

若者ことば
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aoifujimoto について

1947年石川県金沢市生れ。69年平凡パンチ誌で8Pのイラストレーション作品掲載。73年芸術生活社の月刊芸術生活誌目次絵12点連載。75年に澁澤龍彦著東西不思議物語毎日新聞イラスト連載。87年集英社文庫カバー血の本シリーズイラスト連載。97年画文集怪物伝説白夜書房刊。02年富里市制記念親子馬の銅像デザイン制作。10年富里市案内板と27回トミサトスイカロードレースTシャツのイラストデザイン制作。個展13回。
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